■
キングコング(1933年版)
画面に登場する人間たちと心情が全然交わらないコングの立ち位置に驚いた。
ニューヨークで大暴れするその姿は孤独感たっぷり。
それに対比されて映し出される人間の愚かさ。
終始キャーキャーうるさいヒロインのアン(フェイ・レイ)。
その声はあまりにも甲高くてやかましいので、しまいには憎たらしくなってきた。
コマ撮りで撮影したコング及び髑髏島を闊歩する怪獣たちのスローモーな動きは、重量感があって妙に説得力がある。
76/100
キングコング(2005年版)
1933年版と違って、コングと心を通わせるアン(ナオミ・ワッツ)。
そこは良かったが、心を通わせた挙句の最後の行動には納得できず。
姿はリアルでも、重力を無視したかの如くピョンピョン跳ね回って説得力のないコングと怪獣たち。
ピーター・ジャクソンが旧作の名シーンをそのまま再現したり、原作に敬意を払っているのは十分理解できるが。
67/100