安全地帯? Remember to Remember

安全地帯? Remember to Remember

1983年1月25日発売。
AOR、アダルトコンテンポラリーといったジャンルに分類されるでしょうか。

プロとしてデビューする前からバンドとして長い研鑽を積んでいるせいか、ファーストアルバムとしては演奏及び歌唱が非常に高い完成度を誇っています。今聴いてもとても洗練されており、古臭さを全く感じさせません。

ただしどこか邦楽というより洋楽の雰囲気を強く帯びており、あまり発売当時は受けなかったのはなんとなく理解できます。それとタイトルがほぼ英語です。

背徳的な「ラスベガス・タイフーン」(サードシングル)、疾走感を感じさせる「オン・マイ・ウェイ」(セカンドシングル)、歌詞がおかしな「ビック・ジョーク」(カタカナとアルファベットのみで書かれている)、クラシックギターの音色が印象的な「エンドレス」と名曲ぞろいです。

しかし、このあとに発表されるセカンドアルバムの「安全地帯2」が信じられないほど出来が良いので(各曲のインパクトの強烈さ、玉置さんの歌唱を含めたバリエーションの豊富さ)、それと比較するとどうしても聴き劣りしてしまうことは否めません。

安全地帯?

安全地帯?

なお、このアルバムには収録されていませんがデビューシングルである「萌黄色のスナップ」も聴いてみました。ドラムとキーボードが印象的な作品です。歌詞もサウンドもどっしりしたというか、少なくとも洒脱で都会的な雰囲気はまとっていません。

萌黄色のスナップ

萌黄色のスナップ