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「M:I:Ⅲ」
何なんだこの映画は。あっちこっちやたらと移動しまくって(ベルリン、バチカン、上海、アメリカ)。
スパイ映画というより、戦後にアメリカで流行した観光映画だな。全然落ち着かねーよ。
しかもスニーキングミッションだってのに、敵味方ともども派手に暴れまわりすぎ。
敵役のデイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)もおかしなところいっぱいあるし。
私兵(及び戦闘ヘリ、戦闘機)を投入して己の身柄を奪い返せる力を持ってるのに、なんで最後はイーサン(トム・クルーズ)とサシで勝負? しかも上海の市街地で。
完全に続編作る気満々じゃん。ラビットフッドって一体何だよ。容器にバイオハザードのマークが記されていたので、生物兵器の類だというのは分かったけど。
娯楽映画としてもレベルが凄く低い。
54/100
原作は全然知らないけど、一本の瑞々しい青春映画として観ることが出来る。
人を好きになったときのウキウキ感。
それが実らなかった時のがっくり感。
しかし、その人がハッピーだとこっちもハッピーになれる不思議な気持ち。
そういう諸々の感覚を、製作陣及び出演者がうまく表現していた。
己を通すか、妥協するか。そういうところのせめぎあいも気になった。
はぐちゃん(蒼井優)の笑顔はとても素敵。そりゃ一目あったその日から好きになるっちゅーねん。
菅野よう子の音楽も良かった。
76/100