湯浅健二 「サッカー監督という仕事」

 基本的に筆者が学んだドイツサッカーの現状(=サッカー教育)を俯瞰しながら物語は綴られる。

 サッカーの面白さを削ぐオーバーコーチングの弊害と、それから脱却しようとするドイツサッカー界の試行錯誤。

 誰でも監督になれるが、名監督になるのは難しい。まさにそのとおり。

 文庫版あとがきとしてジーコジャパンへの不安点も列挙。

 まるで今回の惨敗を見て書いたような的確な指摘。