2006-02-12 ■ 映画 「博士の愛した数式」 風景だけ美しく撮ることに執心して、人物描写が非常におろそか。 博士(寺尾聰)に出会う前と出会った後で、家政婦(深津絵里)とルート(斉藤隆成)に全然変化がない。 特に家政婦に結ばれなかった不倫の痛手とか、女手一人で息子を育てているつらさ(ある種の影ですな)が微塵もない。 いつでも明るく前向きで元気ハツラツ!これはどう考えてもおかしい。こんな真っ白な人間がいるか。 これは小川洋子の原作を是非読まねば!と思って買って来た。 41/100