特に

 観る気はなかったけど、TBSで放送されていた「世界の中心で、愛をさけぶ」の一括放送を鑑賞。

 原作がもっているエッセンスに、映画の良い改変部分(ウォークマンを使った声の日記、結婚写真、無菌室でのキス)を足したような構成。

 ミスターチルドレンの歌じゃないですけど「人は悲しいくらい忘れていく生き物 愛される喜びも さびしい過去も 今より前に進むためには争いを避けて通れない」ことを丁寧に描いた演出姿勢には、とても好感が持てました。

 映画版の主演2人(長澤まさみ森山未來)があまりにも素晴らしかったので、山田孝之綾瀬はるかがそれに太刀打ちできるかちょっぴり不安でしたけど、2人の熱演に打たれました。

 最終的に亜紀(綾瀬はるか)が亡くなるということで、登場人物がほぼ全員涙を流すんですけど、一人ぐらい涙すら出ない人(=悲しみより信じられないという感覚が先にたって)がいても良かったのではと思います。