謎その2 今度は実話

 駅裏にクリーム色のベンツ(セダンじゃなくてちょっと長い奴)が止まっていました。

 何気なくリアガラスの部分を覗くと、そこには15cmくらいの可愛らしい人形が所狭しと置かれ、全てこちらをしっかりと向いていました。

 おもわず車の中を覗きたい衝動に駆られましたが、軽自動車ならともかく、高級車であるはずのベンツにそんなことをしている時点で、乗っている人間はまともじゃないわけです。

 通りすがりに中を覗くことに留めましたが、何と右側の助手席も可愛らしい人形で埋め尽くされていました。

 あまりに気味悪いので、走ってその車から離れたのはいうまでもありません。

 本当の実話です。